理事長ブログ

2019年01月21日
  • 第67代理事長 岩木 勇人

イノベーションとは

年頭の所信表明でもお話した2019年度の三つの柱のひとつである「イノベーション」について考えてみたいと思います。皆さんはイノベーションと聞いてどんなことを想像しますか?テクノロジーなどの技術革新というようなイメージを抱いている方も多いと思います。

まず、言葉の意味を整理すると辞書にはこうあります。

1.新機軸。革新
2.新製品の開発、新生産方式の導入、新市場の開拓、新原料・新資源の開発、新組織の形成などによって経済発展や景気循環がもたらされるとする概念。シュンペーターの用語。また、狭義には技術革新の意に用いる。

上記の通り、いわゆる「技術革新」というようなイメージはあくまで狭義での意味であり、イノベーションという言葉そのものの持つ意味はもっと広範で多様です。シュンペーターという経済学者が著書において用いたのがきっかけで、経済用語として広く使われるようになったそうです。ちなみに私がイノベーションという言葉の意味について深く知ったのは、ピーター・ドラッカー氏の著書『マネジメント』を読んでからです。いまから10年ほど前にも、もしドラ:『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』ブームでも流行りましたよね。

そのなかで、イノベーションとは0から1を生み出すことだけを意味するのではなく、既存のもの同士の新たな組み合わせ、プロセスの変更、新しい使い方や視点の提供などもイノベーションだと書かれています。私自身、「新たな価値の創造」という大きな意味でイノベーションという言葉を用いています。是非、各委員会の皆様も事業構築にあたり、この事業においてのイノベーション性がどこにあるのかを意識してもらいたいと思います。何度も言いますが、すべてが新しい新規事業を構築することだけでなく、既存のもの同士の結合、プロセスや手法の刷新、新たなターゲットの設定なども立派な「新たな価値の創造=イノベーション」なのですから。

さらには、イノベーションとは姿勢であり行動であると言われます。リーダーが変化することの抵抗を示していてはイノベーションは生まれません。組織のリーダーが率先して変化や革新を推進し、組織全体の風土を醸成していくことが大切です。是非、一歩踏み出し実践・実行・実現にむけ行動していきましょう。

「一つの優れたアイデアを手にするには、多くのばかげたアイデアが必要である。イノベーションの早い段階では、両者を識別する手立てはない。あらゆるアイデアが、実現性のないばかげたものにも見え、同時に素晴らしいものにも見える。」(ピーター・ドラッカー)

話は変わりますが、先日開催された京都会議において少し空き時間ができたので京都祇園のど真ん中にあるフォーエバー現代美術館祇園・京都の「草間彌生 永遠の南瓜」展に行ってきました。お洒落でスマートな水崎委員長からいつもからかわれるくらい、美的センスのないことは自認しています。多分、中野副理事長の次にないとも思っています(笑)

が、ある先輩から「センスを磨くことに近道はない、長い時間をかけながら、常に良いものを見て、触れて、感じてこそセンスが磨かれる」と言われたことを思い出しました。水玉模様に網柄模様・・・・・カボチャ、ぶどう、花などの植物をモチーフにした作品・・・・・京都会議なのでJCメンバーも多いかなと思いましたが、スーツにネクタイは私一人・・・・・なにかが磨かれた気はしてます(笑)

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