- 第67代理事長 岩木 勇人
SDGs推進宣言
京都会議にて行われた公益社団法人日本青年会議所第159回総会において「SDGs推進宣言」が全会一致で採択されました。
「日本の青年会議所はSDGs達成に向けた運動を推進することを宣言する」
という文言において、私も公益社団法人日本青年会議所(以下:日本JC)の議決権10をもつ正会員である一般社団法人福岡青年会議所を代表して、賛成にその付託された議決権を行使させていただきました。
日本JCの位置づけや目的を明確に知らない方もいると思いますので、SDGsに触れる前に、少し説明させて頂きたいと思います。日本JCは各地青年会議所(以下:LOM)の上部組織ではありません。全国的運営の総合調整機関として位置づけられており、日本JCを構成する会員そのものがLOMなのです。
ですから、日本JCはLOMに上意下達のような指示・命令を送る団体ではなく、あくまで正会員であるLOMの個々の運動が円滑にまた活発に行われるようにサポートしたり、広範な地域をまたぐ課題に対して、それぞれの地域に代わって運動を展開し、課題解決をするための組織です。
間違ってはいけないのは、この宣言は各LOMの総意に基づいて採択されたものであり、日本JCから下りてきたものでも、強制されたものでもないわけです。理屈っぽい話になってすみません。。。
さて、SDGsについてです。言葉の意味や内容についてはご存知の方もいるとおもいますが、もし知らない方がいればこちらを参考にしてください。https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
ここで大切なのが、なぜSDGsを推進するのか。LOMにとってどのような意味やメリットがあるのかということです。まず、SDGsを推進する理由。それは簡単です。これまで我々も含めた各地のLOMで行われている公益事業は、そもそもこのSDGsに関連した事業であるからです。それはSDGsそのものが普遍性や統合性をもつ開発目標だからという一面もあるでしょうし、なによりも社会をより良くしていくということは青年会議所の運動における原点でもあるからです。
次に、それぞれのLOMがSDGsを推進する意味やメリットは?という問いです。私が思うに2つあるとおもいます。一つはJCが展開する運動をグローバルな基準で位置づけ、その影響力を高めるという点です。これまでそれぞれのLOMが地域の課題や社会問題について様々な運動を取り組んできています。その目的やゴールは多種多様です。しかし、SDGsという指標を活用することで、社会的に評価・認知され、その運動のさらなる波及効果の高まりを狙えます。
二つ目はSDGsの推進が束になり、全国的なものになることで大きなインパクトを与え、青年会議所としてのブランディングを持続的に高める効果があることでしょう。そのことが会員の拡大につながり、運動が更に推進され広範にその効果が伝播するという好循環を生み出すのだと思います。
まずは、せっかくの機会です。SDGsとは何なのか、是非興味をもちその意味を知り、我々の運動にどう関連するのかを、それぞれ考えてみてほしいと思います。