2019年04月30日
- 第67代理事長 岩木 勇人
平成の大晦日
あと5分、平成という時代が終わりをつげようとしています。思い返せば10歳から40歳の時間を過ごした平成。まさに私の青春期であり、平成という時代に育った世代です。この30年、思えば色々ありました。書き出すと止まりません。
また、本日行われた天皇陛下最後のご公務、退位礼正殿の儀。印象的だったのは「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。」という陛下の最後のお言葉、退位礼正殿の儀において皇后陛下の手をとられた姿、最後に退室する前の参列者への深々とした一礼。この30年もの間、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴としての天皇陛下が歩まれた道に、ただただ敬服するばかりです。天皇陛下最後のお言葉はこちらを参照ください。
初めて民間人からお后を迎え、恋愛でのご成婚、子育ても母親の手で行う。災害時には目線を合わせ膝をつき、国民に寄り添う姿。退位に際しても202年ぶりの生前退位を希望。伝統を重んじる皇室の世界において、時代にあわせた革新的ともいえる決断の数々。象徴としての天皇像確立への強い想いを、陛下の覚悟とそのお姿に見たような気がします。
平成という時代に育てられた一人として新しい時代を迎えるにあたり、私たちにできることは何か。私たちがそうであったように、次世代を生きる者たちを育てていくことこそ平成という時代からの恩送りではないかと思います。
この大切な時代の節目において、平成という時代に感謝するとともに令和という新時代を力強く生きることを誓い、皆様が清々しい気持ちで明日を迎えられるよう心より祈念申し上げます。平成万歳！
