2019年05月02日
  • 第67代理事長 岩木 勇人

伊勢神宮

プライベートなことではありますが、令和元年五月一日に人生初めての伊勢神宮に行ってまいりました。行ったことのある方も多いとは思いますが、念願のお伊勢参り、家族全員で平成の30年間に感謝の想いでお参りしました。

豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祭る外宮、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭る内宮があり、そのどちらにおいても広大な面積を誇り、樹齢数百年はあると思われる大木に囲まれたまさに厳かな雰囲気に包まれた神々が宿る幻想的な空間です。

おみくじなし、狛犬なし、鰐口の鈴もなし、朱塗りなどの装飾も一切なし、神殿の写真撮影も禁止、内宮は右側通行で外宮は左側通行などなど。我々が想像する神社のイメージとは大きく異なるのも伊勢神宮の特別感になっているのでしょう。もちろん神道の歴史や神仏習合の歴史に理由があるようですが。

詳しく知りたい方はこちらを

ただ、やはり一番の感動を覚えたのは20年に一度行われる式年遷宮の歴史です。天武天皇が発意され次代の持統天皇から1300年以上も続いている歴史です。2013年に行われた式年遷宮では550億円の費用がかかったそうです。莫大な人員と費用を1300年以上もの間、続けられているのも日本という国の繁栄を守ってきた先人達のおかげですね。

そして、諸説あるのですが20年に一度という間隔で式年遷宮が行われる理由に技術の伝承というものがあります。建造物自体の寿命はもっと長いでしょう。しかし20年経ったら全て建て替えてしまうのです。その建築物の建造技術、材料の確保、祭事のやり方、次代の人材の育成など、本当によく考えられたシステムだなと感心させられました。

畏れ多いですが、何かJCの単年度制に通ずるものもありますね。伝統をつなぐことの要諦を伊勢神宮から教わった気がしました。

もし、まだ訪れたことのない方がいらっしゃいましたら是非一度足を運んでみてください。宗教的な色合いは抜きにしても歴史や伝統の大切さを感じることのできる場所だと思います。

 

この記事が誰かに話したい内容でしたら
是非シェアしてください!