理事長ブログ

2019年01月27日
  • 第67代理事長 岩木 勇人

スポーツの力

いやー、大阪なおみ選手(21)すごかったですね。全豪オープン優勝、グランドスラム2連勝、さらには世界ランキング1位。昨年のBNPパリバ・オープンでのツアー初優勝以来、1年足らずで一気に世界の頂点に駆け上がりましたね。本当に感動しました。

男子テニスの錦織圭選手(29)もそうですが、他のスポーツでも野球の大谷翔平選手(24)、ゴルフの松山英樹選手(26)、スキージャンプの小林陵侑選手(22)、卓球の張本智和選手(15)、バトミントンの桃田賢斗選手(24)、水泳の池江璃花子選手(18)と非常に若い選手が世界の舞台にどんどん出てきますね。本当に誇らしいことです。

これまでは、野球でいけば、イチロー選手や松井秀喜選手、サッカーでは中田英寿選手や本田圭佑選手など、いわゆる国内メジャースポーツにおける日本人選手の海外進出ばかりが取り上げられてきました。しかし昨今はそれ以外のスポーツでの活躍が取り上げられることが多く感じます。その理由はなんでしょうか。

一つには幼少期からの一貫した世界に通用する選手の育成強化の成功があると思います。例としてはJOC(日本オリンピック委員会)が平成20年に開校した味の素ナショナルトレーニングセンターですね。特に、卓球・バトミントン・水泳での層の厚い日本人選手の活躍はその効果といっても過言ではないかもしれません。もちろん東京オリンピックという大きな目標もそれを後押ししていると思います。また、プロスポーツとして歴史のある野球・サッカーなどは、幼少期からの一貫した選手強化の方法論が確立しています。野球の甲子園至上主義の是非はともかくとして・・・・・

二つ目としてプロスポーツの多様化による活動地域、期間、年齢の拡大があると思います。国内においても、団体競技としては野球しかなかったプロスポーツに1993年サッカー(Jリーグ)、2016年バスケット(B.LEAGUE)が加わったことがあげられます。プロスポーツの誕生は、様々なインパクトを与えます。例えば、プロ化されてないスポーツではどうしてもごく一部のトップアスリート以外は学生スポーツでそのスポーツ人生を終えてしまいます。当然、長い人で大学まで、短い人では高校生までということでしょう。さらには、その活動地域も限定されるわけです。

このようにアカデミー世代からの育成強化(入口)とプロスポーツの多様化(出口)という、入口出口戦略が今まで以上に日本人選手が世界で活躍する機会を生んでいるのかもしれません。

では、我々が今年取り組むラグビーというスポーツはどうなるのか?それについてはまた後日改めて書きたいと思います。しかし、すべてのプロスポーツが順調というわけではありません。国内では過去プロ化を目指し創設されたVリーグ(バレーボール)は失敗しましたし、2018年に開幕した卓球のTリーグの今後予定されているプロ化の行方も未知数な部分が多いのも事実です。

しかしながら、スポーツには人々に感動をあたえ、街が熱狂するほどの底知れぬ力があります。その姿を、私もこれまで数多く見てきました。我々JCだからこそできることは何か、今一度考えさせられた次第です。

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