- 第67代理事長 岩木 勇人
建国記念の日
今日は国民の祝日の一つである、建国記念の日ですね。
戦前までは紀元節と呼ばれ、2月11日は日本書紀に記されている初代天皇である神武天皇の即位日を新暦に換算した日のようです。戦後、GHQの介入により一時廃止されるも、1966年に「建国記念の日」として祝日法に定められ、国民の祝日となりました。SNSでも投稿されていましたが、日本青年会議所はじめ毎年この日に多くの人が橿原神宮に参拝するのは、神武天皇が即位した地が橿原の宮といわれているからなんです。
先日テレビを見ていたら、知っているようで知らない豆知識を放送していました。国民の祝日には「〇〇の日」と「〇〇日」という二パターンあり、それぞれに意味が違うらしい・・・・「の」が付くかつかないかですね。
「の」がつかない祝日は・・・元日、憲法記念日、天皇誕生日の三つだけです。あとは春分の日とか文化の日とか勤労感謝の日とか全て「の」がつきます。何の違いかというと、その祝日が「その日でなければならない」かどうかで決まっているそうです。その日の必然性があるかどうかですね。たしかに春分も秋分も毎年変わりますし、いまや成人の日は1月の第2月曜日とあるように、いわゆるハッピーマンデーとして日が固定されていない祝日も多いです。
そこで話は戻りますが、皆さん、2月11日は「建国記念日」ではなく「建国記念の日」だったこと知ってました?私は恥ずかしながらずっと「建国記念日」だと思っていました。実はこれにもドラマがあったようです。2月11日は先にも述べたように紀元節であり日本書紀にも記されている神武天皇が即位した日です。ですから「その日の必然性」はかなり高い気がしますが、祝日法では「政令で定める」となっており、その必然性が記されていません。戦後、建国記念日を制定しようと議論がされたとき、国会において右派と左派で意見が対立し、その折衷案としてこのような分かりずらい法案となったようです。
経緯はさておき、祝日法で建国記念の日は「建国を偲び、国を愛する心を養う」と意義付けられています。私も今日という日を大切に、これまでこの国を形作ってくれた方々に思いを寄せるとともに、この国がいま平和を享受できていることに深く感謝したいと思います。