理事長ブログ

2019年03月01日
  • 第67代理事長 岩木 勇人

PDCAサイクルとOODAループ

3月ですね。今日は、日本JC鎌田会頭のSNSでも紹介されていたので、「OODAループ」について取り上げてみたいと思います。

これまで組織のマネジメントにおいてPDCAサイクルというフレームワークがよく用いられてきました。皆様も一度は聞いたことがあるかと思います。P=Plan(計画)、D=Do(実行)、C=Check(評価)、A=Action(改善)をぐるぐる回して継続的に業務改善を行うものですね。これは戦後、日本が工業化する過程で、生産技術の品質管理をするために考えられてフレームワークです。トヨタの「カイゼン」が有名ですよね。

一方、OODAループとは、O=Observe(観察)、O=Orient(状況判断)、D=Decide(意思決定)、A=Act(行動)の4つから構成されるフレームワークです。もともとはアメリカ空軍の空中戦における考察から生み出された考え方のようです。さて、PDCAとOODAの決定的な違いは前者が計画から始まるのに対して、後者は観察から始まります。前者はいわゆる自分の考え方(自己の計画)が始発点であり、後者は他者の状況を観察するところから始まり、意思決定を行うプロセスも求められるわけです。

JCにおける委員会は大量生産される工業化された事業を行う組織ではありません。毎年、所信も違えば取り組む課題も様々です。ですから、事業構築において非常に大切なのが各委員会の委員長による事業目的の設定です。そういう意味ではOODAループという考え方はJCという組織の特性に合っているのだと思います。

3月度理事会の挨拶でも詳しくお話しようとは思いますが、各委員長は是非参考にしてみてください。そして、意思決定前に「観察」「状況判断」がきちんとできているのか改めて自らに問うて欲しいと思います。

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